中国茶十大銘柄

中国茶の紹介でよく、『中国茶十大銘柄』と出てきますが、昔と今では異なる事もありますし、中国国内だけの評価と、国外の評価でも違いがあり、明確に十大銘柄は、絶対にコレとは言えない状態です。ましてや、国が決めた法律みたいなものもありません。

ですから悠然茶荘では、独断と偏見で、日本の皆様に飲んで欲しい銘柄、知って欲しい銘柄を十大とは言わず、多数紹介したいと思います。今後、このお茶の信用が出来る確実なルートを作りたいと考えております。

中国茶三大銘柄

これは、中国の人なら、誰もが認める、また、知らない人が居ないくらい、有名な銘柄が存在いたしますので紹介をしておきます。

龍井茶(竜井茶)     

分類 : 緑茶     地域 : 浙江省杭州龍井村(西湖近辺)

説明 : 上海からも近く、観光地で有名な西湖の近辺で作られ、この地区のお土産として重宝させています。獅、龍、雲、虎の4種類が存在し、中でも獅峰で作られる『獅峰龍井茶』は最高とされています。素晴らしい味、香高いお茶で、外形は緑で濃く残り、乱れが少ない揃った茶葉は絶品で、三大銘柄と言われるのが理解出来ます。

飲み心地 : さっぱりした味わいなのに独特の甘味がある。また、新鮮なお茶葉の持つ微妙なほろ苦さを感じさせられるが、日本茶のような渋みはなく大変上品な味です。

歴史 :  千年以上の歴史があり、清の皇帝が愛したお茶で、皇族以外は飲む事を禁じたお茶です。今は、生産農家が増え、一般的に飲まれるようになりましたが、その一方で粗悪なものから高級品まで価格もバラバラです。

有名な銘柄 :  獅峰龍井茶、雀舌龍井、西湖龍井、梅家塢龍井など。(明前を銘柄の前に付ける場合もあります。明前とは、中国の清明節の時期に摘むお茶で、早い時期に採集するので美味しいとされています。)

 

碧螺春茶

分類 : 緑茶     地域 : 江蘇省蘇州呉県太湖洞庭

説明 : 中国でも有名な銘柄で高級な贈り物として重宝されています。その独特な形状は、茶芽は細かく、炒った後の乾いた茶葉は、柔らかい白毛(白毫)が茶葉を覆い銀緑色で、固く縮れ巻き状の形状になっており、茶の珍品と呼ばれています。形状を似せた偽物が中国には多く出回っています。碧螺春茶の定義が存在する訳ではないので、ここで本物と書くのはおかしいですが、本物は、蘇州呉県にある中国で4番目に大きな湖の洞庭で作られるお茶で、周りは果物畑が広がる環境で育ったものを一般に指します。

歴史 : 千年以上の歴史があると言われていますが、およそ、1600年代に清明の康熙皇帝が命名したお茶で有名になりました。

飲み心地 : 日本茶に似て嫌味が全くありませんが、後口は、果物を感じさせるほろ苦い感じがあります。香はとても爽やかで、フルーツを感じさせられます。

有名銘柄 : 洞庭碧螺春、東山碧螺春など。

黄山毛峰

分類 : 緑茶     地域 : 安徽省黄山

説明 : 安徽省黄山脈は有名銘柄のお茶が多く、黄山毛峰以外にも休寧の「屯緑」、太平の「猴魁」などがあります。それは、この地区の環境はお茶作りには最適で、標高の高い山脈で、自然豊かに樹林が密生しており、日照時間が短く、寒暖の差が少なく、霧が多いと、お茶を作るのにこれ以上は無いような環境です。このような環境の中、最高に出来と、厳し基準をクリアーしたお茶が『黄山毛峰』の名前を付ける事が出来るのです。中国を代表するお茶であることは間違いではなく、それは、数々の国家外交に使われた事からも想像が出来ます。

歴史 : 幼い楊貴妃が飲んで美しくなったという伝説があるほど、歴史は古い。

飲み心地 : しっかりとした味があるのに爽やかで、飲みやすく本当に美味しい緑茶です。

商品 : 当店では『黄山謝裕大茶業股分有限公司(株式と言う意味です)』山東省代理からの直ルートを確保しています。

以上が、三大銘柄で有名なお茶の紹介です。では、次からは独断と偏見で十選プラスを紹介いたします。

安渓鉄観音茶

分類 : 青茶     地域 : 福建省安渓西坪

説明 : 烏龍茶と言えば、多くの中国の人達はこの鉄観音茶を思い浮かべます。鉄観音の製造加工技術は特別なもので、茶葉は固く締まっていて、濃い緑色をしていて、最高級の烏龍茶と呼ばれています。日本の皆様にも、是非、この烏龍茶をお試しして欲しい絶品なもので、烏龍茶の今迄の考えを変えさせられます。勿論、このお茶の恩恵は健康茶として認められ、中国でも愛好家が多いお茶です。

歴史 : 仏教の信仰が厚かったこの地方は、観音様の導きによりお茶の木を発見したのが始まりと言われていますが、真相は分かりません。しかしながら、この地方では、観音様の信仰が厚く、必ず観音様のお供えとしてお茶をささげています。

飲み心地 : 香は軽く欄を想像し、味わいは、とてもまろやかで優しい甘さがあります。渋味は一切無く、後口は残り香がとても素晴らしい。

商品 : 現地より茶畑にて茶葉の厳選、製造を頼み、年2回、直接取引をしています。

武夷岩茶

分類 : 青茶     地域 : 福建省武夷山

説明 : 現在も尚、一般の人が飲み事が出来ない幻のお茶である「大紅袍」などの銘柄が揃っている烏龍茶。その有名な大紅袍は、オークションで、20g、16万元以上(日本円で250万円以上)で取引されましたが、実際のところは、国交の為に使われる、また、重大な行司が行われる時にしか出回りません、それは、母樹である株は3株〜6株しかなく(情報により変わります。実際に目にしましたが、遠い所からでの拝見でしたので、解りませんでした。)本当に出回るお茶は限られているからです。それくらい、価値があるお茶と言っても過言ではないですが。では、大紅袍は飲む事が出来ないのか、現状夢ではなく、枝分けした大紅袍が存在します。2代目、3代目として現状販売されています。(※偽物も多いのは事実ですが。)それ以外にも魅力的な銘柄が沢山存在する武夷山岩茶(※武夷山岩茶は、銘柄名ではありません。この地域のお茶を総してこう呼びます。)は、決して裏切らない上質で、歴史があるお茶と言っても間違いではありません。1800年代には、ヨーロッパなどで「百薬の長」と呼ばれる薬として、重宝されました。

歴史 : 母株の樹齢が1000年(本当のところ500年を超えた程度だと思いますが、事実はわかりません。)を超えると言われています。その歴史は遥か遠いものだと理解出来ます。

飲み心地 : 名前が先行して濃い味と思いますが、さっぱりした喉越しに、ほのかに香る果汁の甘さを備え持っています。

有名銘柄 : 大紅袍、白鶏冠、水仙、烏龍、肉桂など。

商品 : とてもいいお茶と思いますので、納得いくものが手に入りルートを確立いたしましたら、ご紹介させていただきます。

 六安瓜片

分類 : 緑茶     地域 : 安徽省六安

説明 : 中国十大茶といえば、昔からこのお茶を忘れてはいけない存在です。名前の由来は、茶葉が瓜の種に似ていることから、この名前になったと言われています。体の温度を冷やす、また、夏場の喉の渇きを癒す以外に、消化を助け、病気の治療などにも良いとされ、薬茶として重宝されています。

歴史 : 歴史は古く、中国の清時代には貢茶として、慈喜皇太后に献上いたしたり、数々の歴史の本にも名を轟かしています。

飲み心地 : 渋味の中に、ほのかに甘い味で、後口がとてもさっぱりしています。

白毫銀針茶

分類 : 白茶     地域 : 福建省福鼎

説明 : 白毫銀針は銀のように白く毛羽立っていて、その毛の1本1本は針のように細長いのでこの名前が付いたと言われています。揉捻(茶葉を揉む作業)をしないので、お茶が出るのに時間が掛かります。(約10分)その為、お茶の持つ解熱作用が高く、胃腸を活発にさせる効果が非常に高く薬の代わりに用いられます。

飲み心地 : 上品な味わいで、中国茶らしくない味わいです。しかしながら、香は豊かで素晴らしいものがあります。

祁門紅茶

分類 : 紅茶     地域 : 安徽省祁門

説明 : ダージリン(インド北部)、ウバ(スリランカ)と共に、世界三大紅茶と呼ばれています。中国国内では手に入りにくい銘柄です。(特に北の地方の人にとって紅茶は、レモン、砂糖入りの清涼飲料水として街中で販売されていますので、お茶としてあまり興味がないように思います。イギリスの紅茶ブームを作った元と言われ、中国国内より海外で有名銘柄となり、パナマ国際博覧会で金賞を受賞するなど、海外での評価が高いお茶と言えます。

歴史 : 福建省の紅茶の作り方を手本に作られた紅茶で、そんなにも古いものではありません。何度も言うように、海外で有名になった銘柄です。

飲み心地 : イギリスでは、蘭の香と味、中国では林檎、日本では薔薇と表現するように、フルーツのように甘い紅茶で、ストレートで飲んで欲しいお茶です。

商品 : 決して最高品とはいえませんが、香、味とも自信を持ってお勧めできる商品を取り揃えています。

恩施玉露

分類 : 緑茶     地域 : 湖北省恩施

説明 : 玉露の名の通り、日本と同じ製造方法の中国では珍しい蒸す作業で作る緑茶で、日本茶の祖先と言ってもおかしくないお茶です。その製造技術は、陸羽「茶経」に載っている方法と非常に似ています。

陸羽とは、中国のお茶の仙人または、お茶の聖人と呼ばれる、中国茶の発展に貢献した人物。(西暦733年〜804年)また、お茶の専門書「茶経」を書いた人物として中国では有名です。

歴史 : 唐の時代から名の通った銘柄で、歴史的にも有名なお茶と言えます。(日本にもこの唐の時代にお茶が伝わったと言われています。)

 飲み心地 : 日本茶のようにあっさりとして飲みやすい。後口も非常にすっきりしている。

信陽毛尖 

分類 : 緑茶     地域 : 河南省信陽

説明 : 大変貴重なお茶で、唐の時代には、朝廷に奉げられた貢茶の1つです。また、茶経にも出ている有名な土地で作られたお茶で、パナマ国際博覧会で金賞を受賞。よく出るお茶としても有名で、緑茶では珍しく、六煎まで美味しく飲めます。

歴史 : 一説には2000年を超える歴史がある有名な茶を産出する土地柄だが、信陽毛尖の名で作られたのは、そんなには遠い昔ではありません。

飲み心地 : 新鮮で芳醇な味わい、香は高く、後口に甘味を残す。

※飲み心地は、人それぞれ違うと思いますので、参考程度とお考え下さい。また、等級、工場によってかなり違いますので、代表的な感じと思って下さい。

※各お茶の効能等は、中国茶六大分類のところで説明していますので、そちらの方もご参考にお読み下さい。

中国茶の分類 (中国茶六大分類)はここから

その他に、中国十大茶と位置付けされるもので、黒茶のプーアル茶は外せません。また、青茶である烏龍茶に付いては、台湾なら必ず『凍頂烏龍茶』が中国十大茶に入ってきます。それでは、その他の銘茶を、簡単にご紹介いたします。

緑茶では

頂谷大方

中国山東省では、必ずこの名前が十選に選ばれます。安徽省歙県老竹峰山にある、寺の住職が参拝客に、自分で作ったお茶を出していたのが始まりと言われている銘茶です。宋に出来た緑茶で、清の時代には皇帝の貢品としていた十大銘茶に相応しいお茶と言えます。香が高く、味も濃厚で、これぞ中国緑茶という感じのものです。その昔は、薬用茶、また減肥茶とも言われていました。

屯緑茶

安徽省黄山で作られるお茶で、黄山毛峰の影に隠れていますが、決して劣る訳ではありません。中国茶の輸出量の15%近くをこのお茶が担っています。また、世界食品評選会で金賞を受賞するなど、世界的に有名な中国茶です。飲み心地は、癖がなく、ほのかに甘味があります。

盧山雲霧茶

江西省慮山で作られるお茶で、仏教徒が野生の茶を栽培したの始まりと言われ、歴史は2000年近くになります。飲み心地は甘味があり、口の中で広がる薫香が素晴らしい。

平水珠茶

ヨーロッパでは、「ガンパウダー」「グリーンパール」の名が通っている、丸めた茶葉のお茶。日本の皆様には、独特なコク、苦さがあり、あまりお勧めできないお茶です。しかしながら、紅茶のような飲み方で、砂糖、ミルクを入れると見違える程美味しくなります。産地は、浙江省平水地区

都均毛尖 

貴州省の布衣族(少数民族)が住んでいる都均で作られるお茶で、龍井茶にも負けない名茶として捉えられています。苦味が少なく、あっさりとした飲み心地です。

太平猴魁

山東省では、中国十大緑茶の1つと数えられています。祁門紅茶と同じく、パナマ国際博覧会で金賞を受賞。名前は創始者の王魁成の一文字と地名から付きました。(安徽省太平県猴坑また猴崗。)味は緑茶らしい、しっかりとした味わいで、後口にはほのかな甘さが残ります。1つ1つ丁寧に別けれた茶葉は、まとまりがあり非常に見事です。

 黄茶では

君山銀針

中国山東省の茶販売に関わる中国の方に、十選を選んでと言ってもこのお茶の名前は殆ど入りません。なぜなら、多く出回っていないので、売り物にならないので外す訳です。それほど、収穫量が少ない貴重なお茶です。ここで、よく君山銀水の名で売られているお茶の殆どが、近辺には沢山のお茶の製造工場があり、それを君山銀針茶と呼んでいます。本物?は君山島で作ったお茶を指します。産地は、湖南省洞庭湖君山島内。

青茶では

鳳凰単叢

香が素晴らしく、花のような甘さがお部屋いっぱいに広がります。広東省潮州市の鳳凰山で採れる烏龍茶で、単叢の意味である、1本の木から採集した葉のみを使い、作られているお茶です。蜜蘭香、芝蘭香、黄枝香、桂花香、杏仁香、柚花香など、香によって数種類に分けられます。中でも蘭と明記しているものは、香が特に素晴らしく、口の中にも、花の香が充満いたします。当店では、『蘭花香』を現地から取り寄せいたしております。

  その他に、紅茶の「真紅」(真は、左にさんずいへんに真)なども、リストに上がる場合が御座います。

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